ムーンショットの意味が変わった

どうもです
田舎IT社長ナオヒトです
知り合いからは「ナオさん」と呼ばれてます

フェラーリをデザインしていた
日本人デザイナーさんの話し
とても感銘を受けたよ

2年かけて車のデザインをしてきたけど
なかなか上手くいかなかったそうです

限定生産で大胆なことを求められるけど
フェラーリって10年に1度だからこそ
逆に人は臆病にもなったりするジレンマ

そして2年開発した後
いよいよ会長がヘリコプターでやってきた

この日に決まらなければ
プロジェクトはキャンセルになってしまう
そんな大勝負の日

デザイナーさんは、2年かけたものの
それでも何か納得がいかなくて
万が一のために絵を描いていたそう
ただ仕上げまでは時間が無かった

会長はヘリコプターでやってきて
エンジンも停めず降りてきた

そして車を見たと途端
案の定「もうだめだ」と言って
ヘリコプターに乗り込もうとする

そこで上司から
「15分やるからスタジオのあの絵を持って来い」
そう声をかけられた

上司は会長に
サンドイッチ食べさせるなど時間稼ぎし
デザイナーさんは走って絵を取りに行き
手修正を加えて現場に戻る

サンドイッチも食べ飽きて
会長が外に出てきたところでギリ合流
絵を見せたら会長から
「なんだお前ら出来てるじゃないか」と
一発逆転劇

そんなこんなで
今ではデザインしたフェラーリが
公道を走っています

何が言いたいかというと
この時のこの絵を準備していなかったら
一生この車は
日の目を見ることは無かったということ

いつ来るか分からない15分のために
常に準備をしている
これこそがプロフェッショナル

「ムーンショット」という言葉があります
「That’s a moonshot」
「He is in the moonshot shell」
月に向かって銃を撃つってことです

空に向かって打つと
ある程度の高さまで昇って
それから停止して
初速と同じスピードで弾が落ちてくる

月に絶対届くわけがないし
自分なり周囲に当たるかもしれず
危険な行為ってこと

つまり不可能だったり
危険なことに挑戦する馬鹿な奴と
そんな意味で使われる

なので
「That’s a moonshot」って言うと
「また馬鹿なことやってるな」と

でもアポロ計画で
月面に11号が着陸した後
意味が変わった

「この10年で人類を月に連れていく」
そう宣言し
作られたばかりのNASAに来たのは
その演説に感銘を受けた
平均年齢28歳の若者たち

平均年齢が28歳のエンジニアさん達が
人類を初めて月に運んだ
ほんと凄いことですよ

不可能だと思われても
目標に向かって夢を持って努力すれば
それは叶うんだって
実現の可能性はあるんだって

という意味に変わってきたのが
「ムーンショット」っていう言葉
我々を鼓舞する良い言葉だね

それでは現場に戻ります
次回もどうぞ宜しくお願いします

この記事を書いた人

ナオさん
ナオさんceo
栃木県宇都宮市出身、栃木県と港区のダブルプレイス。RocketwebというIT企業を栃木県で、cocochiyaというオーガニックの八百屋を目黒区自由が丘で、それぞれ運営している笑顔好きな人。

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