データレイクを活用しよう

ロケットウェブの大樹直人です。ナオさんと呼ばれています。
プロジェクト管理、プログラミング、OA事務、運用支援、各種機器の提案など、幅広いITサービスを提供しています。

最近は、データレイクをご相談が増えてきたよ。
データレイクとは、構造化されたデータ、非構造化されたデータなど、さまざまな形式のデータを大量に格納できる仕組みのことです。
元データのまま格納し、必要に応じてそのデータを分析や処理することを目的としてます。

テキストだろうが、動画だろうが、画像だろうが、ひとまず1か所に蓄積する。まずは1か所に集約する。
まず1か所に集約した上でそのデータ群を元にしてどんな価値が見いだせるか。
言葉が乱暴かもしれないけど、つまりはそういうこと。

それこそ、昭和のエンジニアに伝えるなら、ビックデータだよね。
最初にビックデータに触ったのは、20年以上前だったと思う。
当時は、シンプルに各種のテキストデータがあって、それらを蓄積して分析して傾向を見出し・・・、なんて流れだった。

時代が変わり、技術も変わり、でも本質ってあまり変わらないよね。
結局、それらを使う人間自身はさほど進化しないからなのかね?

ともあれ、分析速度は圧倒的に進化したので、傾向にあたりをつけて精査する期間が短くはなった。
人間自身は変わらないけど、周囲にある道具を上手に活かしていかないとだね。
疑似的な成長というか、疑似的な進化というのか、人間は賢いですね。

データレイクの活用事例、幾つかご紹介します。

【福祉事業】
ある福祉事業所では、訪問介護スタッフのタブレット操作のログをデータレイクに格納しています。
これにより、スタッフの勤務状況を分析し、体調不良や、鬱などスタッフが抱える問題点を早期に発見し、離職率を下げるなど可能になっています。

【物流事業】
ある運送会社では、スタッフの出退勤や休憩状況、ハンドルの持ち位置や、シートに座る姿勢や体重移動、目線や瞳孔に至るまでを細かくデータレイクへ蓄積しています。
これにより、事故を起こしやすいスタッフを事前に検知し、休暇や休憩を促すことで、グループ全体での事故率を下げるなど効果が出ています。

【コンテンツ事業者】
ある動画配信業者では、動画視聴するユーザ特性を記録するのは当然のこと、動画のどの部分で人が離れるのか、どの部分が評価を受けるか(切り抜き動画が作られるか)など判断しています。
データレイクで分析し、より売れる動画を作ったり、評判が悪いクリエイターを減らしたり、人が離れる欠点を知り改善策を講じるなどし、新しい動画クリエイターをどんどん世の中に送り出しています。

中小零細企業においては有識者の知識など無いと、なかなかデータレイクの導入は難しいかもしれないね。
でも、別に背伸びしなくても良いと思うんだよね。

1歩も2歩も、それこそ100歩手前かもしれないけど、まずは社内のデータを蓄積する、社内のデータを一元管理する、そんな号令からスタートでも良いよね。
名刺データを社内で一元管理しましょうでも良くてさ、データ活用ってそういうところから始まると思うんだよ。

それでは現場に戻ります。
本日も宜しくお願いします。

この記事を書いた人

ナオさん
ナオさんceo
栃木県宇都宮市出身、栃木県と港区のダブルプレイス。RocketwebというIT企業を栃木県で、cocochiyaというオーガニックの八百屋を目黒区自由が丘で、それぞれ運営している笑顔好きな人。