どう生きるか

どうも、社員のみどりです。

4月に入り早いものでもう10日が過ぎました。
会社の周りは大学が多く
新学期の始まった学生たちで
朝も昼も溢れかえっています。

先日、「ミネルバ」という
栃木県南部の商工会と高等専門学校が共同発行し
女子中学生向けに配られる冊子で
仕事紹介の記事を書かせていただきました。

エンジニア、研究者、設備管理、設計士など
理系女子いわゆる「リケジョ」を紹介し
高専に進む女子を増やそうという趣旨の冊子です。

・簡単な経歴
・仕事についた経緯
・仕事内容
・中学生へメッセージ

記事内容はこんな感じ。

 

私の場合、
IT業界に身を置いていてもOA事務なので
理系か??という疑問は少し残りますが、
事務と言ったら総務や人事というイメージが強く
IT業界にも事務的な要素が強い仕事があるということは
あまり知られていないように思うので
少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいなと思い
協力させていただきました。

 

そこで中学生へのメッセージでこんな言葉を送りました。

【「将来何になりたいか?」も大事ですが、
「どう生きたいか」という視点でも、
自分の未来を想像してみてください】

今年晴れて高校1年生になった長男にも
高校3年間でその視点を養うように伝えました。

 

日本の一般的な教育課程だと
15歳で受験という一度目の大きな試練があり
その3年後に更に大きな選択をして
2~4年後に就職活動となるわけですが。

受験では偏差値で行ける高校・大学を選びます。
あとは、家計の事情で私立に行くのか公立に行くのか。
大学受験となると、行きたい大学や学科が明確になる人も多くなりますが
それでも何となく行ける大学に行くという人も多いと思います。
高校受験となると明確な目標をもって受験をする人は
本当にごくわずかではないでしょうか。

この時に、「どう生きたいか」の視点を持っていると
逆算的にどの進路に行けばよいか
何を学べばよいかが見えやすくなると思うのです。

 

私の場合、公立の進学校に進み、大学は受験せず、
PCスキルを身に着けられるOA事務の専門学校に進みました。
特に学びたいことや行きたい大学がなかった私には
大学生活の4年間が無駄な時間に思えて
効率よく生きていく選択として専門学校を選びました。

進学校で進路選択を専門学校にすると
先生によっては授業中の扱いがとっても雑で
結構辛いよねって友達と話をしたのを覚えています。
大人になって知ったのですが、面談時に母は
「大学受験をしないならなぜ樋口はこの学校に来たのか」
みたいなことを言われたようです。
大学に行かない生徒はその高校の生徒として相応しくない。
それが当たり前の対応でした。

なぜ4年が無駄に感じたのか。
この時の私の優先事項が
”23歳で結婚する”
だったからです(笑)

 

生きたい道の選択をした先は
いじめがあったり
就職先がブラックだったり
色々ありましたが
本当に23歳で結婚したので
この時の選択は間違っていなかったと思っています。

その後もすべてにおいて
「生きたい道」を選択していますが、
「将来仕事でこんなことをしたい」
「こんなことをやり遂げたい」
「社会の役に立ちたい」
というような目標は一切ありません。
やれることをやって人の役に立てればそれで充分。

 

世の中「やりたいことがない」
と悩んでいる人が結構多いと感じます。
「やりたいことを仕事にしよう」「好きを仕事に」
そんなことが叫ばれる世の中だから余計なのかもしれません。
「やりたいこと」がない人でも
「どんな風に生きたいか」は考えやすいと思います。
なんでもかんでも仕事や職業に絡めて考えるのではなく
「自分の生きたい道」
それを基準に考えたら
思考がちょっと楽になって
選択肢も広がるかもしれません。

終身雇用が難しくなった今の時代だからこそ
広い視点で「生きたい道」を想像してほしい。

 

配られた冊子を見た子供たちが
どんなことを思ったか分かりませんが
私の長男は
「お金持ちになりたい」
と言っていました。

そこから逆算して
お金持ちの著書を読んだり
どの職業の未来が明るいか調べたり
そんな風にして将来の道を切り開いてくれたら
嬉しいなと思います。

 

新型のウイルスと戦い
急に戦争が始まり
宇宙が昔より近くなった今
10年後すら想像できない世の中ですが
「どう生きたいか」の一本筋が通っている人は
きっと強い。そう思うのです。

この記事を書いた人

HIGUCHIMIDORI
HIGUCHIMIDORI